女性・女系天皇公認を阻む無責任な男系主義者たち

皇位継承問題というのは普段の生活に直接的な影響を及ぼすものではないので、興味がないという人が多いと思う。

俺も小林よしのりの漫画でこのことについての情報を知った人間で天皇や皇室に対して心の底から敬愛の念があるかと問われると答えに窮する。

それでも、俺なりに得てきた知識から天皇と皇室の存在は日本人にとってはとてもありがたくて大事なものだということは理解しているつもりだ。

皇統が断絶して天皇と皇族が日本からいなくなったとしたら、日本という国の存在自体がまったく異質のものに変わってしまうだろう。

家族や地域社会などの共同体が崩壊してしまい、ただでさえ砂粒の個人状態の人間が増えているところに、日本の象徴的存在である天皇と皇族が消えてしまったら日本国民として存在する意義すら見出せないという人が大量発生する可能性がある。

それほど日本人の無意識に影響を与えているのが天皇と皇族の存在だ。皇統の断絶は日本人にとっては大問題なのだ。

「男系男子絶対」が皇室の衰退を招いている

皇室は今現在、衰退の一途をたどっている。

その原因としてあげられるのが、皇室典範にある男系男子の皇族でなければ皇位継承ができない、という決まりごとだ。

敬宮殿下つまり愛子親王は現在、皇位継承できない。女性だからだ。

そして眞子様はご結婚して皇籍離脱して一般人となられた。女性皇族は一般男性と結婚した場合皇籍を離れることになっているからだ。女性が男性皇族と結婚した場合は皇族になるのだが逆の場合は皇籍を離脱しなければならないのだ。これも男性という条件を優先した問題のある仕組みと思っている。

一方、秋篠宮殿下は皇位継承できるが、天皇陛下と5歳しか離れておらず、お年が近く現実的に継承することはおそらくないであろうことと、本人が皇位継承する気持ちがないことを表明している。

すると男系男子の縛りがある限り、秋篠宮殿下の男の子供である悠仁様が現実的な皇位継承の候補になってくる。

しかし、問題は悠仁様がご結婚したとして男の子が生まれなければそこで皇統の断絶が確定してしまうということだ。

このままいけば、これが起きる確率はかなり高いのはわかると思う。

しかも悠仁様とご結婚されたお相手は男の子を生まなければならないというものすごいプレッシャーにさらされるのは間違いない。

そんなことが予想されるところにすすんで嫁に行きたいと思う国民がはたしているのかどうか、これも問題だ。

解決方法として、女性女系天皇の公認と女性宮家の創設が検討されてきたのだ。直系であれば女性でも皇位継承できるようになる。継承に関する問題はかなり解消する。

女性宮家創設の議論を進めない政治家

女性女系天皇と女性宮家創設については小泉首相の時代にすでに検討は始まっていて、2005年にはその方向で皇室典範が改正されるはずだったのだ。

そして2006年に悠仁様が誕生する。すると男の子が生まれたので世継ぎができたということでこの議論は一気にトーンダウンしてしまう。

さらに、この直後、首相に就任した安倍晋三はこの方針を白紙に戻す、とした。彼は以前から女性女系天皇に批判的な立場をとっていた。

そして女性女系天皇の議論がまた盛り上がるのは野田首相のとき。2011年から2012年にかけて議論された。

そして2012年末に再び安倍晋三が首相となると、女系宮家創設の議論を白紙に戻すと発言し野田首相が重ねてきた議論は無駄となってしまう。

俺はそのころ日本会議という自民党を支持する宗教団体が男系主義であることから安倍晋三も男系派だという認識だった。今思えば、統一教会ともこのころすでに関係性がありそちらも男系絶対を唱えているので、まあ安倍晋三は男系絶対の呪縛から逃れられない状態だったのだろう、選挙選での票田確保のために天皇陛下の意思に背いたとも言える。

2度も女性女系天皇の議論を妨げた最大級の天皇に対する謀反であることは間違いない。朝敵と言っても過言ではないだろう。

女性女系天皇公認派はマジョリティ

2011年には羽毛田宮内庁長官が女性女系天皇公認に向けての発言をしている。女性皇族が結婚で皇籍離脱していく現行の皇室典範について「皇位の安定継承という意味で課題を残している」と指摘。

天皇の側近とも言える宮内庁長官の言葉は天皇陛下の言葉を代弁しているのに等しい。

天皇陛下及び上皇陛下は女性女系天皇公認と女性宮家の創設を望まれていることは間違いない。天皇陛下がもっとも皇室の安定を望まれているのは当たり前だ。

安倍晋三をはじめとする男系絶対を唱える論者達は天皇陛下の意思を無視して邪険に扱い続けてきた。

結局、安倍晋三は国民に銃撃されて死ぬという結末を迎える。

呪われているとしか言いようがない。

俺は本来「呪い」なんてものは信じていない。銃撃は統一教会に人生を壊された青年の個人的な恨みがその動機となっている。天皇の議論は関係ない、ないのだが安倍晋三に関しては呪われていたとしか表現できない。彼は天皇陛下に背くだけではなく国民の安寧をも破壊した。国賊とも呼べるほどの人間と思っている。

天皇陛下の意思に背き我こそが唯一無二のこの国の権力者だと振る舞うような輩は国民にも愛されないということだ。そして銃撃されて殺されるという結末を招いた。因果応報、自分で自分に呪いをかけてしまったのだろう。

さて、女性女系天皇公認について国民はどう思っているのだろうか?安倍晋三のように男系絶対!と思っているのだろうか?

東京新聞が2020年に実施したアンケート結果が下記のグラフだ。

2020年4月26日の東京新聞より 女性天皇に賛成派が85% 女系天皇にも賛成派が79% 圧倒的に女性女系天皇に賛成の意見が多いことがわかる

俺はてっきり、世の中の人も大半は男系支持なんだろうなと思い込んでいたのだが女性女系天皇公認でよいのではないかと考える人の方が8割と圧倒的に多いのだ。

何かというとマイノリティ側にいることが多い俺としてはこの結果にはびっくりした。みんなわかってんじゃん、と言うか単純に国民は天皇陛下の直系の子供である愛子様が皇位継承することに違和感を感じていないということなのだと思う。

ということで男系絶対派なんて片っ端から叩き潰して女性女系天皇公認を実現するしかないでしょ。

女性天皇が誕生したら日本の今の閉塞した雰囲気もきっと変わる、はず。

俺は愛子天皇を待望している人間の一人だ。

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