皇統問題について。
テレビのバラエティー番組にもよく出演しているので竹田恒泰というタレントを知っている人は多いと思う。
明治天皇の玄孫という肩書を売りにしているタレントだがこの方も皇位継承は男系男子絶対と言ってゆずらない男系カルトだ。
と言うか、おそらくこの方が男系カルトの中心人物で、知識人としてテレビにも出演しているから影響力は大きい。
竹田の言っていることを真に受けて皇統は男系でなければいけないんだと信じてしまっている人もいるだろう。
でも、彼が言っていることは皇統の安定継承を目指す視点での発言ではないのは明白。
読売テレビの「そこまで言って委員会NP」で5月14日に放送されたChatGPTと対決する企画で竹田恒泰とChatGPTがこの皇統問題で対決?している。
竹田恒泰とChatGPTの意見、両方の文字おこしをしたので掲載しておきたい。
女性はどうして天皇になれないのか?竹田恒泰とChatGPTの意見
まず竹田恒泰の意見
これまでの皇室の歴史で8名の女性天皇の例があるが明治時代に皇位継承について定めた法律ができて以来皇位継承資格者は男性に限定され今に至る。
皇室の歴史上、民間出身の男子が皇族になった事例はないが女性天皇を可能とした場合はその結婚相手が皇族になるためその禁を破ることになる。その場合、例えば野心を持った民間男子が皇族女子と結婚し自分の息子を天皇に即位させることが可能になるため、皇室が政治的に利用される可能性が高まる。
問題はそれだけではない。父と子によってつながる血統を「男系」というが、これまでの皇室の歴史で歴代天皇の男系の血統を受け継がない者が即位した事例はない。
しかし女性天皇の息子が即位すると、その禁を破ることになる。もし男系の血筋を受け継がない者が即位すると、一定の割合の日本人は、そのような天皇を認めない。つまりある人は認めある人は認めない天皇に変質してしまい天皇の正当性が揺らぐ。憲法は総理大臣の任命や法律の公布などを、天皇の国事行為と定めるが、正当性の揺らいだ天皇に任命された内閣や交付された法律の正当性も揺らぐため天皇の地位は国民に疑問視されるものであってはならない。本来天皇になれない人が天皇になることの害悪は計り知れず、皇位継承の原理を守っていけば天皇の正当性が失われることはない。伝統を守ることによってそのような問題を回避することが可能になる。
そこまで言って委員会NP 5/14放送より竹田恒泰の意見
竹田恒泰のこの意見は男系カルトの王道の屁理屈で組立てられているのでツッコミどころが多く皇族に対して不敬ではないかと感じる部分もあるがいったん置いといて…
次にChatGPTの意見を掲載。
あなたは知っていますか?
実は、天皇家の祖先は女性だったんですよ!
そう、天照大神という女神が日本の神話に登場するんです。
そのため、女性が天皇になれないのは
女性が神格化されている天皇家に男性が継承されているためなんです。
でも、実際には女性天皇がいたこともあるんですよ。
例えば平安時代には数人の女性天皇がいたり、明治時代には女性天皇の即位が計画されたこともあったそうです。
ただ、その後の法律や慣習によって
男性が優遇されるようになったため女性が天皇になることができなくなってしまったんです!
でも近年は女性が社会的地位を上げる中で女性天皇誕生の可能性も高くなっています。
それがいつになるかはわかりませんが、もし女性天皇が誕生したら日本の歴史が新たな局面を迎えることになるでしょう!
そこまで言って委員会NP 5/14放送よりChatGPTの意見
ChatGPTはネットの情報の中から、質問に関する情報を探して文章を組み立てるそうだ。
この言葉の次に来るのはこの言葉の確率が高いからつなげて、そしてまた次に来るのはこの言葉、というような感じで組み立てて文章のように仕上げている、そうだ。
ChatGPTの文章は話の流れにちょっと不自然な部分はあると思うが、重要なのは女性天皇を肯定する内容となっていることだ。
日本人の80%近くが女性女系天皇でよいと思っているという新聞社などのアンケート結果もあり普通の感覚で考えると女性女性天皇を認めるのがいいんじゃないの、という意見になる人が多いのはごく自然なこと。

ブログ「愛子天皇への道」より転載
当然ネットの中にも女性女系天皇を認める意見の方が多いのだろう。
ChatGPTはネットから情報を拾っているわけだから女性天皇を肯定する意見になるというのはうなづける。
そして番組のパネラーたちがどちらの意見がよいと思ったかジャッジするのだが7人中5人がChatGPTに軍配をあげている。

ここでも女性女系天皇を認める人の方が多いという結果、そりゃそうだろう。
ちょっと思ったのは、竹中平蔵が男系主義なんだなということ。安倍晋三の取り巻きはだいたいこんなもんだろう。
しかしもうすでに、雰囲気は変わりつつある。
愛子さまを皇太子に、といううねりは大きくなりつつあって、近い将来ひとつの影響力のある世論を形成する可能性は高い。
現実を無視した妄想で組み上げられた男系カルトたちの虚構はいつか破綻するだろう。
というか、すでに破綻しまくってるか…。