安倍政権は日本をさらにダメにした!そしてこれからどうする? ~7~メディアを萎縮させるのは独裁者の常套手段

ロシアのプーチンは大統領になってすぐに原子力潜水艦の事故で国民から非難されたことがあった。

亡くなってしまった潜水艦の乗組員の兵士のお母さんがプーチンに対して「あなたは何をやっていたんだ、あなたも人の親でしょう!」と責め立てる様子が当時のロシアで報道された。

実際の映像も「アメリカが最も恐れた男プーチン」というドキュメンタリー映画で見ることができるが、この時のプーチンの様子は弱々しい頼りない印象を受ける。

この後から、プーチンは報道機関に対する圧力を強めて、ロシアはほどなくして全く報道の自由のない国に変わってしまう。

強い指導者を印象づけるためにメディアのコントロールが必要という考えに至ったのだろう。

それからロシアでは言論統制がしかれているような状態が長いこと続いていて、ロシア国内ではウクライナ戦争を真正面から侵略戦争だと批判するのも命がけだ。

確かに、言論統制してしまえば権力者にとっては都合がいいだろうが国民は萎縮してしまう。

そのような言いたいことも言えない、自由を失った状態では国内のあらゆる文化は間違いなく衰退する。

そして、国民の活力の減退から産業や経済も停滞する可能性も高くなる。

安倍晋三はこのようなことを考えたことがあっただろうか、プーチンの姿を見て反面教師とするくらいの懐の深さはあっただろうか。

メディアに圧力をかける安倍政権

2014年11月18日に安倍晋三はTBSの番組に出演した。

その番組内の企画の街角インタビューで「景気が良くなったと思えない」「全然アベノミクスは感じていない」と一般の国民が答えているのを見て、一国の総理大臣がキレるという醜態をさらした。

「人を選んでおられる!」とか「おかしいじゃないですか!」などと言って安倍晋三はキレまくったのだ。

そして11月20日に自民党の萩生田光一筆頭副幹事長らが「選挙期間における放送の公平中立」を求めるとした文書を在京のテレビキー局に渡して報道の仕方に注文をつけた。

さらに、11月26日には報道ステーションへ直接的に圧力をかけている。

これらの圧力はメディアを萎縮させるのに充分すぎる効果があった。

それ以降は安倍政権に忖度するかのようにメディア側が政府に対して強く主張するような報道をしなくなっていったのだ。

国際NGO「国境なき記者団」が発表している2010年の「報道の自由度ランキング」では日本は11位だったが2012年に安倍政権になって以降この順位は下降の一途をたどり、2017年には72位、ちなみに最新の2023年は68位となっている。

区分としては報道の自由に関して「問題あり」として分類されている。

世界報道自由度ランキング Wikipediaより

圧力をかける政府も政府だが、それに抗うどころか従順に従ってしまうメディア側にも大きな問題がある。

大手メディアの幹部は安倍晋三からの誘いで会食に行ったり安倍晋三という総理大臣から直接電話がかかってきたら嬉々として対応していたりと簡単に懐柔されている者もいたようだ。

メディアに関わる人間には、時の政権に何か間違いがあったらするどく批判するという大事な役目があるはずだがこのような癒着があっては機能するわけがないのだ。

もっと厳格に、権力側からの圧力を受けないよう独立性を保つための規則とそれを犯した時の権力側への罰則が必要なのかもしれない。

安倍晋三もプーチンも自分の弱さを隠したいのだろう

メディアをコントロールしていいところしか見せないようにすることや、メディアさえコントロールすれば世論を誘導できるなどと考えるのは自分に自信がないことの裏返しの思考だろう。

安倍晋三もプーチンも自分の弱さを隠すのに必死だ。

自分に自信がなくてもいいんだけどね。

本来、リーダーというのは自分の弱さも曝け出して国民と対峙していく覚悟が必要なんだと思う。

完璧な人間なんていないということは庶民はみんなわかっているから。

報道の自由が失われることによって真実が国民に伝わらなくなる、すると正しい判断もできなくなっていく。

正しい判断ができなくなった国民が盲目的に時の権力者を支持した結果、国全体が転がり落ちるように堕落して破綻を迎える可能性もあるのだ。

ヒトラーがいた時のドイツがそうだったように。

そして、現在のロシアが堕ちるところまで堕ちているように。

日本もだいぶおかしなことになってしまったが安倍晋三が銃殺されたことによって状況が改善しつつあるとしたら、法律が何か変わったわけでもないので安倍晋三に対して空気感だけで国民が忖度していただけということになる。

それも大きな問題だし、このおかしな状況を変えていくためにはどうすればよいのだろうか。

とにかく、一人一人が自分の頭で考えることから始めてみるしかないと思うのだが、相当にハードルが高い気もして。

やはり、堕ちるところまで堕ち切った時にやっと気付くのだろうか。

気付いた時は、時すでに遅しの状態でなければよいが。

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