松本人志問題を考察~2~西川のりおは優等生ぶりたいのかマウントしたいのか

松本人志の問題について、いろいろな芸能人の方がいろいろなコメントをしているが違和感を感じるコメントもあり気なっている。

俺の考え方が世間からずれているのだということかもしれないが、感じたことを少し書いてみたい。

事実無根はどこまでを含んでいるのか

1月19日にこの問題に関して西川のりおのコメントがネットニュースに上がっていた。

「会社の初動ミスでしょう」「事実無根て言うたでしょう無根というのは根がないということ」どういう風に言えばよかったかいうのはね、『とりあえず調べてみます。本人にも事情を聞いてみます』と言うたうえで発表したらいいのに、何を思うたんか『事実無根です』と言い放ったのが、大きく波紋を投げて」

smartFLASHより

この発言については、週刊文春の記事が出た直後に吉本興業からは「事実は一切ない」と発信されていたことを指していると思われる。

松本人志も同様にX(Twitter)で1月8日に「事実無根なので闘いまーす」とコメントしていた。

後日1月23日に開かれた吉本興業のガバナンス委員会から、「世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いた」と指摘を受け「外部弁護士を交えて当事者を含む関係者に聞き取り調査を行い、事実確認を進めている」と説明して、事実無根から発言内容は変わっている。

この事実無根という発言については、女性を招いての合コンのような集会があったことまでを否定しているようにとらえられてしまう可能性があるがさすがにそこまでを事実無根とするのは無理がある。

西川のりおはそこを指摘したかったのかもしれない。

これは個人的な予想だが、おそらく吉本興業と松本人志が事実無根としているのは、ホテル内で行われた性加害的な描写およびそこに至るまでの様子や発言が描かれている部分だろう。

そしてガバナンス委員会が開かれる前日の1月22日には松本人志は発行元の文芸春秋と週刊文春の編集長に対して、5億5千万円の賠償などを求める訴訟を起こしている。

吉本興業ではなく松本人志個人が訴えたということは、この裁判の責任の全ての結果を個人で背負う覚悟があってのことだろう、吉本興業になるべく迷惑をかけない形を望んでのことだと予想される。

あるいは勝てる自信があるからかもしれない。

西川のりおは後輩を助けようとはしていない

そして西川のりおは下記の発言もしている。

「まず、ほんとに自分に何もなかったら、休業することない。やましくないんやったら、活動休止とかせんでええわけで。それが『ひょっとしたら迷惑かかるかもしれんし』って、なんでかな?って。やましくなかったら裁判に打ち込む必要もないのよ。なんぼスポンサー降りた言うても、自分がシロやったら続けたらええんですよ」

smartFLASH より

この発言について思うことは、自ら活動休止をしなかったとしても松本人志はしばらく番組に出演できない状況には陥っただろう。

休業したくてしているわけではない後輩芸人に対して、あまりにも心無い発言だとは思うが。

やましくなかったら裁判に打ち込む必要もない、という発言も現実をあまく見過ぎている。

ジャニーズ事務所は「自称」被害者たちの申し入れに反論せず、ひたすら謝罪を重ねた結果、社名変更を余儀なくされ所属するタレントの活動も制限され、退所するタレントも続々と現れた。

実質的にジャニーズ事務所はこの世からなくなってしまった。

裁判を経由することもなく慰謝料を支払うことになったようだが石丸志門という元ジャニーズJrの方は1800万という金額が不服で、もっとお金が欲しいと言っている。

しっかりと裁判をしなければ真実はなんだったのか検証されることなくマスコミと世間の雰囲気だけで加害者認定され、裁判を経由していないがゆえにどこまでも高額の補償を求められてしまう可能性もある。

裁判しなくてもよいじゃないか、と松本人志に言えるのは物事を深く考えない無責任な人間のセリフだろう。

困っている後輩を助けようとする優しさは全く感じられない。

週間文春をはじめとした現在のマスコミは芸能界を監視してアイドルも芸人も、それに関わる全ての人に品行方正であることを強制する圧力をかけているのと同じだ。

その監視は法的な意味合いを超えて、村社会的な掟を押し付けて自由を奪うかのようで醜悪だ。

本来であれば一芸人であれば週間文春を批判して芸人の自由や才能を守ろうとすべきと思うが、むしろ週間文春側に同調するような芸人もいるようだ。

その態度が芸能界を萎縮させて才能ある芸人やタレントを潰し、業界を衰退させることにつながるものだと思うのだが、芸人なのに優等生ぶりたいのか、あるいは先輩だからマウントしたいのかそれとも他に何か理由があるのかわからないが不思議に思いながら見ている。

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