皇位継承問題の件で書いておきたい。
男系男子で皇位継承していたら悠仁様お一人になってしまう。そして悠仁様に男の子が産まれなかった場合、そこで皇統断絶となる。
それが起きてしまう確率がかなり高いことは普通に考えれば理解できるはずだ。
だからこそ女性女系天皇を公認して双系で皇位継承していく形に変えるべく皇室典範の改正を急がなければならない。
眞子さまが皇室を離れられてしまい、愛子さまがもうすぐ大学卒業するところまで来てしまった現在、一刻を争う事態なのだ。
しかし、国民の1割程度だろうか、男系継承を頑なに主張する人達が存在する。
この人達がまともな議論をしているのであればまだしも、言っていることがちょっと俺には理解できないと言うか、正直に言ってしまうとデタラメでまったく信用ならないのだ。
男系男子で皇統をつないでいくためにはどうしても側室が必要になってしまう。
なぜならば授かった子供が全て女の子ということはかなりの確率で起こり得るからだ。
男の子を産むためには、何人くらいの側室が必要になってしまうのだろうか?
かなりの人数がいなければならなないだろう。
側室がいても男の子が一人しかいない状態になることもあり得る。そうしたらその男の子にまた、側室を何人もあてがわなければ男系男子での継承は難しいということだ。
想像すればするほど無理があるのがわかる。
今この時代に、天皇が側室を持つことが可能だろうか?
そんなことできるわけがないと常識的に考えればわかるはずだ。
そして、もし本当にそんなことをしたら日本の皇室は少なくとも民主的な先進国からかなり非難されるだろう。
側室に入った女性は奴隷と見なされるし人権問題になること必至だ。
とここで側室は無理だと、わかったところで男系絶対派が持ち出すのが、旧宮家系男系男子の皇籍取得という案だ。
これも10年以上前から男系絶対派が言っていることだが肝心のその皇籍取得を希望する男性が現れていない、10年以上現れていないのだ。
結局そんな人は、いないのだ。
当たり前と言えば当たり前だ。旧宮家系男系男子と言っても一般国民であり普通に仕事をして自らの人生を歩んでいるだろう。
その人に、明日からあなたは皇族になりますと言い渡して、天皇陛下をはじめとした現在の皇族の方々と同じように行動させるというのは、その本人にとっても「無理」だと常識的に考えればわかる。
つい最近まで国民だった男性が、年始の一般参賀の際、長和殿に並んだ皇族方の中に混ざっていたら、この人誰?となるのは必至。
多くの国民は、その人を皇族としては受け入れ難く感じるはずだ。
そして更に問題なのは一般国民を血筋や家柄を理由に皇籍を取得させ皇族に仕立て上げることは憲法14条の「門地による差別」にあたる。
よって、皇籍取得してもいいですよという人が現れたとしても現行憲法のもとでは憲法違反にあたるため皇籍の取得ができないのだ。
ということで、
1.側室制度の復活は無理
2.皇籍取得を希望する旧宮家系男子国民もいない
3.いたとしても憲法14条の「門地による差別」にあたるため皇籍取得はできない
他にも論点はいろいろあるが、男系絶対では安定した皇位継承が望めないことはこの3点を確認しただけでも明らかだ。
では、なぜ男系絶対を唱える人はそれを主張し続けるのか?
小林よしのり氏いわく、彼らは尊王心もなく安定継承などに興味はなく、ただ男系絶対を唱えることでマウントをしたいだけだ、と言っている。
やはりそうだよなという思いもありつつ、ちょっともう頭がクラクラしてしまうというか絶望的な感覚にもなるのだが皇位の安定継承を願う者としてはここであきらめるわけにもいかず、もう少し男系絶対論者達と不毛にも思える議論になっていない議論のようなものをTwitter上でやっていくしかないかなと、そう思う。
いかに男系絶対論者たちが荒唐無稽、支離滅裂なバカ主張をしているかをさらし続けるのが今、自分にできる精一杯かなと思う。