プーチンの妄想に巻き込まれたことに気付き始めたロシア国民

ロシアのプーチン大統領は2022年9月21日に30万人を戦闘に動員することを表明したが、これを受けて徴兵の対象となる若い男性のロシア人の中には国外へ逃亡する者も多く現れている。

JBpress10月5日の記事によると26万1000人がロシア国外に脱出しているとのこと。https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72123?page=2

ウクライナ侵攻には大義がないことをロシア国民もわかっている

俺はロシアのことがよくわからないのだが、ロシア人の多くはプーチンに半分洗脳されたような状態でウクライナ侵攻についても支持する者が大半なのだろうと思っていた。

ロシアはプーチンを批判するような記事を書くジャーナリストは暗殺される状態なので本音では戦争に反対でも、表面上は戦争を支持するポーズをとる人もかなりいるはずだ。

その国で8月には48%の国民が戦争の継続を望んでいたそうだが動員令発令後は29%まで落ち込み和平を望む声が48%になったとのこと。

動員令が発令されて自分や自分の家族が戦争に行かなければならない、そしてその戦争で死ぬかもしれないということがリアルに身に迫ってきて、考えを変えた人や本音を言わざるを得なくなってきた人が増えたのだろう。

そして、ウクライナ侵攻が全く大義のない戦争だとロシア国民もなんとなくわかっているからこそ26万1000人が国外へ脱出するし、世論もすぐに変わってしまうのだろう。

このウクライナ侵攻がなぜ起きたのか、いろいろ考えてみたが、今のところ「プーチンがウクライナ全土を支配したいから」ということなのだという結論しか出てこない。

プーチンの個人的な妄想で突っ走っているのだ。

一個人の妄想でこんなことが起きてしまうというのはおそるべきことなのだが、プーチンの妄想以外この戦争が起きた理由が見つからない。

戦争が始まった当初は、まさかプーチンのそんな妄想だけではなく、戦争しなければならない大義が何かあるのではないかと思っていたのだ。

しかし、いろいろ読んで調べてみてもウクライナ侵攻を正当化できるような話がひとつも出てこない。わかってきたのは、プーチンという人間がかなり危険な考え方を持っている人物だということや、これまでも散々人殺しをしてきた人物だという可能性が高いということ。

思っていたよりも早く戦争が終わる可能性が出てきたが

このままロシア国内での厭戦ムードが大きくなって、軍隊がうまく機能しなくなれば戦争が早く終わる可能性がある。

戦争が終わる時はプーチンはクーデターによって軍部に更迭される可能性がある。あるいは自殺するか、あるいは誰かに暗殺されるか。

自暴自棄になって核ミサイルのボタンだけは押さないことを祈っている。

動員令が発令されたことによりロシア国民の反発を招いたことがきっかけでどうにもならないところまでいくとしたら、それはプーチンがずっと無視し続けてきた人権派のロシア国民やチェチェンやウクライナをはじめとする国に対する侵略戦争の犠牲になった兵士やその家族などの報いを受けるということだろう。

プーチンが大統領に就任して間もない2000年の8月12日に起きた原子力潜水艦の事故が起きて乗組員全員が沈没した潜水艦の中に取り残された。

この時、プーチンはソチで休暇をとっていたがこの件が起きてもモスクワに戻らず休暇を続けた。また、かつての敵国に力を借りるのが嫌でロシア海軍では救助が無理だとわかっているにも関わらずアメリカやイギリスの申し出の受け入れを拒否している。

くだらないプライドが判断を遅らせたのだ。

そして結局、8月16日に他国の援助を受け入れることを決定し8月21日に脱出ハッチを開くことができたが時すでに遅かった。乗組員118人は全員死亡してしまった。

この事故の会見時に死亡した乗組員の母親は烈火の如く怒りながらプーチンに詰め寄った。

その時のプーチンの表情

この会見の後、プーチンは怒りをぶちまけたそうだがそれって普通の感覚なのだろうか?と疑問を持ってしまった。

確かに、事故が起きた責任をプーチンに求められても困るというのはある。数日早く救助したからと言って助かった乗組員がいたかどうかもわからない。

だが、プーチンが最善を尽くせなかったということだけは間違いない。

反省すべき点はあったはずなのに、なぜ怒りをぶちまけることになったのだろうか。大統領である自分がした判断は絶対間違っていないはずだとでも思ったのだろうか。

結局、20年以上経過してもプーチンは乗組員の母親の言葉の呪縛から逃れられていない。

「あなたの妄想で始めた愚かな侵略戦争に私の子供を行かせるわけにはいかない。何のために育てたと思ってるの?あなたも人の親でしょ?」

そんな母親達の声が聞こえてきそうだ。

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