もう国葬することは決定で9月27日にむけて日本武道館周辺ではすでに警備が始まっているようだ。しかし国葬なんて馬鹿げている。
かかる費用は16億6000万円とのこと。もっと他に使い道あるでしょ、というのは誰もが感じていることだろう。
27日は火曜日だが、まさか会社で働いている途中、黙祷!とか言われないだろうなと思っていたが半旗や弔旗を掲げる庁舎は全国の45庁舎に及ぶが、黙祷を呼びかけるのはゼロのようだ。この感じであれば会社でも黙祷はやらないなたぶん、安心した。国葬ガン無視で普通に働こう。
今回は安倍晋三はほんとうに国葬するに値する人物なのか考察してみたい。
アベノミクスで経済は成長しなかった
アベノミクスによって経済は成長したのかと問われたら、答えは誰もがNOと答えるだろう。
安倍晋三が二度目の首相となった2012年の第四四半期から2014年第一四半期までGDPは年率3.2%で上昇した。これがアベノミクスの効果だと言われていたが、この上昇はそれ以前の経済の停滞の循環の中で現れるもので結局それ以降2014年初めから2019年までGDPはかろうじて年率0.2%で成長したに過ぎなかった。
そして、2012年から2019年にかけて正規雇用労働者の実質賃金は5%近く減少。
2000年以降、高齢者向けの社会保障費に関する支出を抑える傾向にあり安倍晋三の在任中には高齢者一人当たりの老齢年金は9%減少。
企業の最高法人税を38%から30%に引き下げる一方で消費税を5%から8%、さらに10%まで引き上げた。消費税の引き上げは単純に法人税引き下げの穴埋めとしかなっていないことはよく知られている。
企業は内部留保を増やしていったが、起こると言われていたトリクルダウンは結局起きなかった。2000年から2020年にかけて大企業の年間利益は倍増したが全労働者の年間報酬は0.4%ダウン。大企業は優遇されたが中小企業は苦境にさらされている状況だろう。
設備投資は5.3%減少、先が読めないので設備投資したくても控えてしまう。結果、大企業の内部留保だけが増えてお金が世の中に回らなくなり格差は拡大している。
俺は安倍晋三の経済政策は失敗したと思っている。
外交で大きな成果はなかった
2016年12月15日に安倍晋三はプーチンを山口県に招いて接待した。ちなみにプーチンは約束の時間に2時間半遅れて登場。プーチンはよく遅れてくるらしいがそうすることによって主導権が握れるらしい。まあ、俺が会社で会議に遅れたら普通になにやってんの?という視線を向けられるだけだが、ロシアの大統領ともなると違うらしい。
話を戻すが、合計で27回もプーチンと会談をしていたそうだが、北方領土返還については全く進展せず、成果はまったくなかった。
一時期、4島のうち2島が返還される話もあったが、それは日本側の一方的な妄想でプーチンは最初から最後まで北方領土を返還するなどという発言は一切していないと「プーチンの正体」の著者、黒井文太郎氏は指摘している。
そして、2022年2月24日にプーチンはウクライナ侵攻を開始するが、安倍晋三は3月には「日本はウクライナ国民と共にある」とツイートしているそうだ。27回の会談で築いたはずの信頼関係とやらも台無しだ、まあ本当のことを言ってしまうと最初から最後までそんなものはなかったというだけのことなのだろうけど。
ウクライナ侵攻については明らかにロシアの一方的な侵略行為なので民主主義国家の日本としてはウクライナ支持だろう。それ自体は間違っていないが、これまで2014年のロシアのクリミア侵攻にも(クリミアもウクライナの一部だが)シリアの民主派の虐殺も黙認してきた安倍晋三の主義に反していたのではないだろうか、どうせなら安倍晋三は独裁国家ロシア支持を貫けばよかったのでは?
その時の大勢がどの方向を向いているか、あるいはアメリカ様やロシア様がなんと言っているか、自民党の支持者や支持団体が何と言っているか、そういうことしか気にしてないんだろうな。だからコロコロ意見が変わってしまい一貫性がないのだろう。
そして、北朝鮮拉致被害者についても進展なし。
安倍晋三は韓国に対しても従軍慰安婦について、慰安婦強制性があるとする河野談話を踏襲した。2015年12月28日に韓国に心からのお詫びと反省を表明している。慰安婦問題について彼は国際社会のなかで戦う気はなかったのだ。慰安婦はあくまで戦時中の日本軍が当時の法の範囲の中で設けたもので強制的に韓国人女性を人狩りのように集めたという事実はなかった、日本人の慰安婦にも韓国人の慰安婦にも同様に報酬、当時としてもかなりの高額の報酬を支払って慰安婦として働いてもらっていたという事実を伝えようとすることはしなかった。
統一教会という反日カルト団体を日本政治の中枢に招き入れてしまった罪は計り知れない
山上容疑者の放った弾丸は安倍晋三の命を奪ったとともにこの国の政治の中枢までが統一教会というカルト団体に蝕まれていたことを暴き出してしまった。
俺は正直、統一教会がここまで自民党内に入り込んでいるとは思っていなかった。
統一教会は30年前に芸能人で信者の桜田淳子が合同結婚式に参加するということで報道が過熱したことがあった。小林よしのりが親戚のおばさんを統一教会から脱会させることに失敗した漫画を雑誌SPAに描いたのもこのころだ。
その頃にはすでに壺や印鑑を高額で売りつけるヤバい宗教だということは誰もが知っていて、統一教会にはまった家族がいる家庭は数百万円とか数千万円という高額のお布施が原因で家庭崩壊しているような現実があることも多くの人が周知の事実として知っていて、この宗教を警戒していたのだ。
40年前、1982年に海外ではフランスでクレール・シャトーさんの統一教会からの脱会をこころみた7人の親族が彼女を誘拐したとして逆に罪に問われてしまうという事件が起きた。この事件がきっかけとなりカルトによる犯罪行為や反社会的行為を防止、処罰しようとする動きが起こり、2001年にはその犯罪的行為を取り締まる「反セクト法」が誕生している。
さらにそれ以前50年前にはすでに統一教会を問題のある団体として、学生を狙って洗脳するヤバい宗教ということを訴えるためのデモが日本で起きている。
統一教会は社会と折り合いをつける気などなど昔からないのだ、50年以上もそれは変わらない。今後も変わらないだろう。そして特に日本においては韓国に対する戦争犯罪の贖罪のために日本人からはいくらでもお金をまきあげてもいいと考えている反日団体だ。ただの集金団体で宗教という体裁すらなしていない。
安倍晋三はなぜこのような反日の反社会的団体、統一教会を招き入れたのだ?
選挙時の得票数欲しさ、選挙時にボランティアで手伝ってくれる人手欲しさ、それだけだろう。私的欲求で招き入れたのだろう。公的な立場にある人間がやってよいことではないのだ。
で、何故に安倍晋三を国葬するのだろうか??