ブラウンズフィールドという千葉のいすみ市にある持続可能な生活を実践している人たちによって運営されている施設というか施設と呼んでよいのだろうか、そういった場所があり、そこで開催されるイベントで田植えがあることを妻が調べてくれてゴールデンウィークだし子供達と行ってみようかということで参加してきた。
ブラウンズフィールドのHP https://brownsfield-jp.com/

実は、私自身も田植えを人生で初めて経験した。
子供のころは静岡県に住んでいて周りが田んぼだらけだったので田んぼに侵入しておたまじゃくしをとったりタニシを集めてみたりいろいろと遊んだ記憶はある。
田んぼから出て足の裏を見たらヒルが足の裏の血管のあたりに食い付いていてしかもヒルの体の1/3くらいが足の裏に食い込んでいる様子を見て、これ大丈夫なのかとちょっと焦ったのを覚えている。
しかし、田んぼで遊んだ記憶ばかりで田植えをしたことがない。
それもそうだ、今は田植えも機械でやっている、そもそもが人間の出番などあまりないのだろうから田植えを誰かに手伝ってもらうということ自体がないということだろう。
そこをあえて、自分の手で一つづつ植えていくということをイベントとしてではあるが、体験するというのはなかなか貴重なことだ。
稲を2、3本持って指の第二関節くらいの深さまで差し込む。
田んぼの泥に足をとられながらひたすら作業を進めた、天気も快晴で気分がよかった。
長女は小学校3年生なので母親についてもらってだが田植えの作業をこなしていた、田んぼに入る時にマンガみたいなコケ方をして泥が足のももあたりまでついて騒いでいたが。
次女は2歳で田植えというものにはまったく興味を示さず。
田んぼで泥んこ遊びでもするのかと思っていたが、入ってみたら足のひざ上まで泥が来るので身動きが取れないのか嫌がってしまい離脱。
あぜ道で大の字になって寝転んでいた。
普段の生活では、こんな泥や土にまみれた中で寝転ぶなどなかなかない。
そういえば、感染対策とかマスク着用とかの話がまったくなかったな…アルコール消毒液も置いていなかった、ブラウンズフィールドにいた人ほとんどがマスクなどしていなかったし感染対策とかコロナとかそんな下世話な話とはまったく隔絶された時間と場所だった。
本来はこちらが普通なのだろう。
都市の生活は便利だが自然の営みが本来どういうものなのかということを忘却してしまい、食が農業や畜産に支えられていることすらわからなくさせる。
ましてや目に見えない根絶などできるはずもない、する必要もないウイルスに右往左往するなど馬鹿馬鹿し過ぎるのだが、これが2年以上続いているのだからどうしてよいものか考え込んでしまう。
田んぼの泥に手を突っ込んで、泥だらけになったその後に水路で泥を落として水道の水で泥をさらに落としたが、どうしても完全には泥は落ちない。
爪の先に少し残っていたり、手が届きにくい体の部分に取りきれない泥がどうしても残る。
まあ、よくわからない菌やウイルス達が体中に付着しているだろう。
顕微鏡で見たら未知のウイルスだらけなのではないか?
でもね、そんなことまったく気にせずにみんな昼ごはんを食べていた。
田植えのあとアルコール消毒などしても多分意味などないだろう、体のどこかに菌もウイルスもいるだろうし地面にゴザを敷いてご飯を食べたけど地面にもゴザにも微生物いっぱいでしょ。
挙げ句の果てにはおかずの皿の中に何か名前のわからない虫がいつの間にか入っていたけど、それを取り除いておかずはもったいないから食べたよ。
だからと言ってそのあと腹痛にもならなかった。
あたりまえの話でほとんどの菌やウイルスは人間にとって無害なのだから。
ただ、必要以上に菌やウイルスに曝露すると病気になるリスクは高くなるので最低限の手洗いやうがいは必要なのはわかっている。
話がだいぶそれてしまった…。
とにかく、ブラウンズフィールドでの田植えイベントは楽しかった、おすすめしたい。