以前ベストセラーになったと思うLIFE SHIFTという本、人生100年時代をどう生きるかという内容だが、ちょっと前に一度読んでみたのだけど、あまり内容が頭に残っていない…。
話題になった本だったのでどんなことが書いてあるのだろうと期待値が上がりすぎていたのかもしれないが、あまり面白い本ではなかったのを覚えている。
読み終わってすぐにブックオフに売ってしまった。
人間の寿命はこれからも延び続けて将来の人類は200歳まで生きるかも、みたいな話が書いてあった(売ってしまったので正確な記述が確認できない…すいません)。
しかし最近思うのは、100歳まで生きることすら現実感ないなということ。
ないな〜黒柳徹子を久々にテレビの宣伝で見かけたけど、もう半分ロボットみたいになってるしな…聞きとれはするけど滑舌も以前より悪くなってしまってなんか大丈夫かなと思ってしまう。
和田アキコもそうだけど、肌の様子とかがあまりにも不自然でちょっとこれは誰も読んでいないこのブログだからこそ言えることだけど蝋人形を見ているようで怖いんだよね…。
自然に生きているというよりはテレビにしがみついて生かされてるロボットみたいな風情でしょ2人とも。
言い過ぎか…
それに比べたら樹木希林の生き様、死に様はいい感じだったなと思う、何が違うのだろう?
樹木希林は以前から癌を患っていて、しかも身体中に転移していたはずで、「私は全身癌です」と何かのインタビューで答えていた。
死を覚悟して受け入れながら生きる人間の生き様は、生にしがみついて生きようとする人間より上等なものだろうし、はたから見ても死を覚悟した人間の佇まいは美しく見えるもの、ではないだろうか。
70歳、80歳を過ぎて、金かけて顔の皺をとって白髪を染めてアンチエイジングして、まだまだ元気を装う年寄り達に何か不穏なものを感じてしまうのは私だけだろうか。
100歳まで無理矢理がんばってもあまり意味ないなと、死ぬべき年になったら運命を受け入れたいと思う。
見た目には気を使いたいがアンチエイジングはあまりしないようにしたい、取り繕っても醜態を晒すだけだから。
グーグルの会社の偉い人でカールワイツという発明家がいて、実績はすごいものがあるのだけど、そのカールワイツは人間の持つ記憶を全てコンピュータ上に移してそれをロボットに移植していけば永遠に生きられる状態になるとかなんとか言っていたがそれってさ、本人もう死んでるでしょって話で。
記憶って、人間の体と共に存在するものでしょ。
もし、記憶というものがコンピュータ上に移して他のものに移動させることが可能なものだとしたらそれはあくまで情報というものが移動するだけで、もともと記憶を持っていた本人が生き続けることとは全く意味が違う。
レイカールワイツは2045年問題でもシンギュラティーが起きてコンピュータが人間を超えてこの世を支配するような話をしている。
挙げ句の果て、コンピュータが物質の分子レベルまで入り込んで物質が意思を持つようになるという話まで開陳しているが、いやいや、そうはならないでしょとしか言えない、それどんな状態なんだよ?一切サイエンスの香りがしないオカルトでしょ。
なんか妄想が行き過ぎていて、こういうタイプが会社の上司だったら相当タチが悪いなと思う。
100年生きられる人間なんてそうはいないし、寿命が延び続けることもないだろうと思う。
生にしがみついて延命することや若さを取り繕うことばかり考えるよりも、今その瞬間をどう生きるか、この瞬間をどう輝かせるかを考えて生きる方がたぶん、人間らしい生き方なんだろう。